桜 さくら 桜 サクラ
2023年2月、久しぶりに、みかさんが日本に帰ってきました。
新しい作品を沢山持ってきてくれました。
「 みずがめ座 」
葉の形で葉脈が見えます。中には馬の群れが。周りには星のエンボス。
それとも羽根の形と言った方がいいのでしょうか。
この間、「キュクロープス」を見ていたら、同じ形の絵を見つけました。
葉脈はありませんでしたが、みかさんの好きな形かもしれません。
歩いている馬たち、これも良く描かれるものですが、馬というよりは
アルパカとかリャマのような雰囲気を感じさせます。
タイトルの「水瓶座」、はどういう意味合いがあるのでしょう。
アクエリアス という歌がありましたね。
ロックミュージカル ヘアーでした。
「 明 晰 夢 」
明晰夢とは、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことだそうです。
可愛らしくて、皆さんに人気のある絵です。
風船のような、吹き出しのような、 面白い形の中に、獏が。
明晰夢もバクに食べられてしまったかもしれません。
この白いフレームは、少し子供っぽいこの絵によく合っています。
花がバクを飾っています。
右上には鳥の舞うエンボスが。左下には山裾を牛の群れが歩いています。
「 オーロラ婆さん 」
なかなかすごい題名です。どういう意味でしょう。と言っても仕方がないです。
魚ですが、みかさんはカツオのつもりのようです。
太った形は、マグロにも見えますが。
魚の周りには、カモメがエンボスされています。
下方には、アヒルがいます。猫のエンボスも。
水辺の、細い道には、バッグを下げたおばあさんが
二匹の猫を連れて歩いています。
舟がもやっている小さな港。カモメが飛び、道沿いに並ぶ家。
バスク地方にはこんな光景があるそうです。
「 双 子 岩 」
綺麗なブルーの印象的な作品。
フレームは絵にぴったりのもの。なかなかこれだけのものはありません。
日本では、二見浦の夫婦岩ですね。これは同格のものです。
双子岩の中には、鯨、マッコウクジラのようです。
クジラの中を魚の群れが泳いでいます。周りには水の流れと波のエンボス。
鯨の上方には海鳥が飛んでいますから、くじらは海面から頭を出している
のでしょうか。 すごい目ですね。
魚はおちょぼ口で可愛い感じです。まつ毛のある魚もいます。
みかさんの作品で良くあるのは、モチーフの形の中に、別な世界を描くことですが
これは少し違いますね。
でも、一つの絵の中に、多重の表現をするという点では同じかもしれません。
岩の外側には、舟の形でしょうか。いくつか浮かんでいます。
「双子岩」と「波の戯れ」が並んで掛けられていますが、よく合っています。
「 森の中の談話 」
「三人の使者」「旅程」と似た感じで、いくつかの三角形の形の中に
色々な絵が描かれていますが、その雰囲気はまったく違います。
三角形の形の中の絵は、童画のようで、枝角の立派な鹿、みみずく、
2頭の熊、リス、狐と亀などの動物です。
森の中の談話、です。
木菟と夜の月。
ウサギと亀、ではなく、キツネとカメ。
「 鳥 Navegar 」
「航海」( Navegar )という、「忘却」と対の作品がありますが、
これは「航海」を半分に切ってできた作品です。色調は綺麗なグリーンです。
「 ナバス通り 」
ナバス通りに建つ1軒の家、その窓からは色々な人たちの顔が見えます。
ナバス通りはどこにあるのでしょう。
石造の建物は、ヨーロッパの中世を思わせます。