台 風 一 過
「 木 の 女 神 」
みかさんには、木彫の作品もあります。
アフリカの民芸品を思わせる感じですが、穏やかで優しい女神です。
「 タ ン ゴ II 」
ブロンズ像です。
みかさんのブロンズ像も素敵です。
目を瞑り上を見て音楽に入り込んでいます。
アストル ピアソラ の曲でしょうか。
「 眠 り 」
みかさんが時々作るブロンズ像です。この眠りの形に似ている
「眠り」という同じタイトルの版画もあります。
方向が違い、手で顔をおおっていますが。
「眠るひと」 もブロンズ像と同じですね。
腕に頭をあずけて眠っています。
ブロンズ像は玄関に置いてあり、いつも、出かける時に、頭を撫でています。
「 眠 り 」
「 眠 る ひ と 」
「 別れの中の出会い ( 2つの頭部 ) 」
二つのブロンズの頭部は、自由に位置を変えられます。
向かい合い、二人が出会うこともできますし、
逆を向いて出会いを拒絶することもできます。
毎日、好き勝手に楽しみながら、頭部の位置を変えています。
二つが正面を向くようにすることもよくやります。
台の木も面白いです。裂け目が入っており、古いものです。
台の上には古い釘が何本か打ってあり、作品の一部になっています。
表面にはみかさんの文字が書かれていますが、内容はわかりません。
「 Germerion 」
エンボスで表現された、変わった形をした人間の中に、
円環のように生物が並んだ絵があります。丁度、胃の辺りの位置です。
イルカ、謎の生物、象、ブタ、二頭の猿。皆、目を閉じて気持ち良さそうです。
この絵を見て、連想したのは、エルンスト ヘッケルの、
「個体発生は系統発生を繰り返す」という有名な言葉です。
学問の世界にしては夢のある言葉です。
直接、この絵と繋がるとは言えませんが、そんな印象を受けました。
「 空の橋 」
「空の橋」 は虹のことですね。みかさんの言葉です。
階段のように、虹の橋を登っていく光景が見られることがあります。
英語の rainbow、ドイツ語の Regenbogen は同じ意味です。
雨と弓(アーチ)という言葉からできています。
フランス語の虹は arc-en-ciel で空のアーチですね。
みかさんの、空の橋に似ています。
スペイン語を調べて見ると、虹は、arco iris でした。
arcoはアーチで、iris は虹の女神です。
虹の中にいる人間が面白いですね。 オシツオサレツのように繋がり、
ちょっとムンクのような雰囲気もあります。
何だか試験管の中にいる人のように見えてしまいます。
でも、突然気がつきましたが、だまし絵のようで、左右の人が
伸ばした両手を合わせているようにも見えてきました。
指を合わせている所を、細胞間隙のように見ていましたが
大きな勘違いをしてしまいました。
いやはや。(みかさんの得意のセリフです)
「 パンドラの箱 」
みかさんの作品のパターンの一つとして、
このように軽妙な楽しいものがあります。
コーヒーカップに描かれたドン・キホーテとサンチョ・パンサもありますし
ハイヒールの形の中にフラメンコダンサーが見えるものもあります。
木の趣がする青いフレームが、マットの青と相まっていい雰囲気です。
大航海時代のような絵、紋様が描かれた小さな箱です。
星、月が輝く空の下、パンドラの箱から飛び出すのは、
悪、災いではなく、魚です。
箱の中に残っているのは、小蟹かなんかでしょう。
「 イタカ II 」
大きな波打つ海に小さな帆船が。
イタカはラブクラフトのク・リトル・リトル神話に関係したものでしょうか。
風に乗りて歩むもの、とも呼ばれていますから、この絵にふさわしいです。
ドリームキャッチャーに出てきたオジブワ族のインディアンとも
関連しているようです。
この絵の形は、「みずがめ座」、「キュクロープス」にも
つながるようです。
「 家と花 」
「 鳥かごと木 」
立体のシリーズです。色々な形の木の台に、金属で作った作品が乗っています。
「 立 体 」
これは最初に持ってきたもの。特別なタイトルはついていません。