台風接近のお盆、天候不安定です。
「 ロ ス エクスジョ より 」
ページワンで初めて見た、むらかみ みかさんの作品です。
ロス エクスジョがどこにあるのか知りませんが
カモメが飛んでいる、海辺の町でしょう。
下方に茶色の山のような形があり、画面全体に大きくエンボスされたカモメ
空を舞う小さなかもめたちが描かれています。
版画とエンボスという組み合わせを初めて見て、惹きつけられました。
派手な雰囲気は全くないのですが、何度か絵を見るために通いました。
「 昼 と 夜 の 間 で 」
通称、カバの絵です。人気の作品です。
みかさん得意の表現、絵の中に別な世界が広がっています。
カバの中には、小鳥が何羽も隠れています。
カバの目も面白いですね。
仁王像や狛犬のように、門衛のように立っています。
もっとも、阿吽ではなく、両方とも大きな口を開けています。
元気なカバです。
口から綺麗な花びらが吹き出しているようです。
白くて素朴な感じのフレームも良くあっています。
庭にある、素人がペンキを塗った木の椅子のような雰囲気が好きです。
「 旅のおくりもの 」
ルネ マグリット の世界を思い出します。
「大家族」とも「光の帝国」とも違いますけど。
マグリットの絵の一番の特徴は、音のないことでしょう。
静かということではなく、音が無い世界。
そう言えば、マグリットのアトリエは
絵の具のしみ一つないと聞いたことがあります。
白樺のようなフレームも洒落ています。
「 蝶 の 旅 」
ドリームキャッチャーのシリーズ
ドリームキャッチャーは、アメリカインディアンのオジブワ族の作る装飾品とのこと。
おもちゃの飛行機のようです。ゴムの動力で飛ぶのかもしれませんが、
全然飛んでる気配はありません。 中の蝶々が動力でしょうか。
飛行機の周りにも、影のような蝶が舞っています。
「 水面を通して 」
ニコニコとした魚ですね。
水面を通して見える魚たち。色合いが素敵です。
「 星 泥 棒 」
星泥棒というタイトルがいいですね。
聞かん坊が、空に貼られた、銀紙の星を獲ろうとしています。
メアリーポピンズとコリーおばさんが空に貼った
ジンジャークッキーについていた星のようです。
「 雪 の 涙 」
平安時代のような、和風の雰囲気です。
「 森 の 中 」
何だか等伯の松林図屏風を思い起こします。
日本画、墨絵のような雰囲気がありますが、トナカイがいます。
月も出ていますね。
北欧と日本のハイブリッドでしょうか。
「 追 憶 」
みかさんの住んでいる、グラナダの、アルハンブラ(アランブラ)宮殿です。
窓が手前に開く扉の後ろに、色々な作品を組み合わせるようになっています。
聖ジョージと龍、のようなものもあります。
立体的な作品にあわせ、フレームも奥行きがあります。金属を思わせる質感は
中世の騎士の鎧のようで気に入っています。
「 山 と 雲 」
モノクロームでシンプルですが、洒落ています。
山脈と海。
全体の構図は、「星の王子様」のヘビの形のようでもあります。
黒いマットも効いています。
「 インファント島 」
インファントは乳児、幼児という意味ですが、絵の中にはゴジラのような
恐竜がいます。荒れ果てた山塊を歩いています。
地球の幼年期でしょうか。
「 インファント島 II 」